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なんとなく情報セキュリティ part5:記録のない仕事は仕事じゃない

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情報セキュリティを実際に運用していると「記録」をとることが重要視されます。現場サイドからすると「めんどくせぇ~」という声が聞こえてきますよね。

そんな時、情報セキュリティ管理者は「目先のことばっかり考えやがって。何かあったらどうするつもりだ!」と怒鳴りたくなってしまうでしょう。

「なんで、こんなこともわかんないんだ!」よく聞く話です。でも、ちょっと待ってください。向こうもそう思ってるかも知れませんよ。
hanafu

■どっちも同じリスクマネジメント
情報セキュリティ管理者は「情報をしっかり守らなきゃ、会社がとぶ。最優先で管理しなきゃ。」と考えます。当然です。会社がなくなっちゃったら、自分たちの生活に直接影響します。どんなことをしても、情報管理を徹底しようとするでしょう。

さて、では、他の部門の人はどんなことを考えているでしょう。

例えば営業部門。「目標まで売上を伸ばさなきゃ、会社が飛ぶかも知れない。最優先で販売を強化しなきゃ。」と考えているでしょう。管理部門の人は「なんとかして、無駄を省いていかなきゃ。収益確保できずに会社が飛ぶかも知れない。」と考えているかも知れません。

みんな、危機感を持って、自分の仕事は最優先だと考えているんですね。リスクマネジメントの視点から見ると全て平等なんです。


■他にも効果が出るから
では、なぜ、最近「情報セキュリティ」が騒がれるのでしょう。今まで軽視されていたから?それだけでしょうか?

ここに「セキュアジャパン2007」と題した内閣府から発表されたレポートがあります。(ネットで見られます

この第3章第3節「企業」ってところで、情報セキュリティに関する投資についての税制優遇措置を行うと言ってます。また、経済産業省や総務省もオブザーバ参加している、「情報セキュリティ格付け制度研究会」から、格付け会社も発足しました。

そう、今、「情報セキュリティ」は営業部門にも管理部門にも有効なリスクマネジメントなんです。だから「情報セキュリティ」に優先的に取り組む意義があるんですね。


■記録はめんどくさい?
で、最初に戻って。「記録すんのはめんどくせぇ~」と言われたら。
情報セキュリティ管理者の立場としては、はっきりと。
「めんどくさいですよね」と答えましょう。

だって本当にめんどくさいですもん。でも、担当者はやらなきゃならないと思ってますよね。では担当者以外は、やらなきゃならない、と思っているでしょうか?

何のためにやるのか、わかってないから「めんどくさい」と感じているのではないでしょうか。だったら、理由がわかれば、「やっべー、やらなきゃ」と理解してもらえるかも知れません。


■記録をとらなきゃいけない理由
まず、考えられる理由。
「法律で決まってるから」
個人情報の取扱なんかこれに当たりますね。法律で決まってるから、記録、取っとかないと。次に考えられる理由。
「監査が入るから」
監査人に「エビデンスがない!」って怒られちゃいますからね。怒られたくないですよね。でも、一番重要な理由はこれじゃないでしょうか。
「自分と会社を守るため」
何かあったとき、自分だけは責任とりたくないでしょ?


■一番大切なのは自分です。
「自分と会社を守る」って書きましたが、正直、一般社員にとっては会社なんてどーでもいいんです。いや、「けしからん!」とか言わないでください。そういうもんです。

「私は違う!」って人もいるかも知れませんが、少数派でしょう。誰だって、自分が一番かわいい。私だってそうです。(あ、ここはオフレコにすべきところか?)会社を守ることも大切だ、という認識はあるでしょうが、それは、給料貰えるところを守りたいから。自分の利益になるからです。

そういう観点からすると、フツーの人は、何か問題が起きてしまったら、自分が責任を逃れるためにはどうすれば良いか、って必死に考えますね。

そんなとき、どうするか。答えは簡単です。「私は、何も知らない。言われた通りにやってただけなんです。」と言いましょう。ドラマなんかでもお馴染みの台詞ですね。

でも、いくら口で言っても、それまでの経緯を見ていない人にとっては信用できません。そこで、「本当に言われた通りにやってた『記録』」が重要になるわけです。
記録は他の誰でもない、自分を守るため。
自分が大事なら「言われた通りにやってた『記録』」が必要なんです。


■記録がないと改善できない。
他にも記録することの意義はあります。記録を取らないと、「以前」と「今」で何が違ってきたのかがわかりません。どうすれば、仕事をより「ラクに」することができるのかが比較ができないんです。「めんどくさい仕事を減らすため、今、少しめんどくさいかもしれないが、記録を取る」っていうことなんですね。
ラクしたいですもん。誰だって。


■記録することもお仕事です。
私は嘗ての上司に「記録のない仕事は仕事じゃない」とまで言われました。新人時代には実感はわかなかったですけど、今は納得です。

記録しておけば、他の人でも自分のやっていることができる。自分じゃなくてもできる。自分がラクできる。ということです。自分がラクするために仕事するんです。「記録」って瞬間的にはめんどくさいけど、長い目でみればラクできること。だから記録することも重要なお仕事なんです。


と、まぁ、こう考えれば「しょーがねぇ。記録残しとくか」と思ってもらえるでしょう。ラクに仕事して、万一のときにも責任とらずに済むように。ちゃんと、決められた記録だけは付けておきましょ。



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