営業日記:2006年3月31日 花見決行
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「よっ日本一」芝居中そんな掛け声を入れるのが「サクラ」である。
江戸時代に役者に頼まれて声を掛けていたのがはじまりらしいが、今では見せかけの客のことを指す。じつはこのサクラは、花見の桜が語源である。桜のようにさっと咲いてさっと散るから、らしい。

さて、VIXIAにおけるサクラ男Aが企画した今回靖国神社にて催された花見会。
桜はちょうど満開で、風も程よく吹いており、酒を呑んでいると盃ならぬ紙コップにヒラリと花びらが落ちることも。
「風流な呑み会ですね」という話もあったのだが、いかんせん本日3月31日6時の東京都の気温は9.8度。2月並みの寒さである。
ホッカイロを配りながら、「寒い~、寒い~」と凍えながら皆、冷酒をあおった。注文しているおでんもなかなか来ない。人も次第に増えてきて、席が狭くなってくる。それでも桜があるだけで、やはり場を盛り上がね、という話になった。
東京の桜の名所として知られる靖国神社には約800本の桜が植わっており、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラの3種類が咲いている。いわずもがな、東京の開花の基準木は靖国神社の桜になる。
靖国神社のイメージが強いからか、鎮魂のイメージが付きまとう。
千鳥が淵も青山墓地にしても、そして上野公園にしても、墓地や古戦場(上野は彰義隊の乱)だったりする。「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と言ったのは、梶井基次郎だったか。
やはりサクラの花が短命であることから、想起されたのだろう。
「いやあ~綺麗なものはかないですねえ」と、色白眼鏡のVIXIAのサクラ男Bがいう。
この男がいうと、大層胡散臭い。
カタカナの「サクラ」は似合うが、「桜」のはかないイメージには程遠い。
語源はともかくサクラと桜はやはり別物である。
会が終わり二次会の出席者を募ったら、今日は珍しく二次会がないとのこと。
しかたがないから、遅れてきた者とその場でカップ酒を呑み続けた。
10時を過ぎたくらいになると、人もまばらになり、提燈の明かりがさびしく光っていた。
池 記
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